節分の日は、豆まきをして「鬼(邪気)」を払います。
豆まきには悪魔のような鬼の目"魔目〔まめ〕"にめがけて豆を投げれば"魔滅〔まめ〕"すなわち魔が滅びるという意味があると考えられています。
これらの意味から、豆は鬼を払う道具でありながら、鬼そのものととらえられていたようです。そのため、節分の豆まきの際は鬼である豆を家の外に投げながら「鬼は外」と唱えます。
その年の厄年にあたる人が豆をまき、「鬼は外、福は内」と叫ぶのが一般的ですが、鬼を祭った神社や鬼の名前が付いた地域など鬼を悪とみなさない地方の場合「鬼は内、福は内」と叫ぶことがあるようです。
普通のご家庭では、お父さんがお面をかぶって鬼の役を演じて豆撒きを盛り上げたりしますが、元来は家長たる父親が鬼を追い払うことで権威を示すものだったので。お父さんが鬼の役をするのは大間違いですよ!!!
京都の祇園では、舞妓さんが、節分の前後に通常の芸妓衣装ではない、様々な扮装をする。これを「お化け」と呼びます。(一説には当初は子供の様な格好をしたことから「お坊髪」と呼ばれ、それが「お化け」になったといわれている)いつもと違う扮装をすれば、魔を追い払うことが出来る、と信じられたことから始まったものだそうです。
今でも、その習慣は残っており、京都の花街では、お化けに変装した舞妓さんが見られるかもしれませんよ・・・。